モズク原料でお困りですか?

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 このHPはオキナワモズクの養殖漁師、加工品を製造する加工業者、漁協、行政関係者向けのサイトです。オキナワモズクの生産量は乱高下が大きくて、原料調達担当者にとって心労の絶えない業務です。沖縄県もずく養殖業振興協議会はシーズン初め(前年8月)に、定期総会を開き、来期の目標生産量を決めます。

 その目標生産量の数値は、各漁協から提出された、それぞれの数値を積算したものですが、各漁協から出されたその数値は、取引業者からのオーダーのあった来期以降の量を根拠としています。しかし、今期の漁期終了後わずか1~1月半で各漁協がオーダー分をまとめ切れるか、それ以前に取引先がオーダーの分量を発注できるか?、大変疑問です。そのような統制はかなりむつかしいのではいかというのが実態でしょう。

 さらに、本土加工業者の中には、複数の漁協と取引を実施しているケースもあるため、漁協から出される目標生産量が別のある漁協へもカウントされていることも十分あり得ます。本土加工業社にとって危険分散のために複数の漁協へオーダーを入れておかざるを得ない面もあるわけです。つまり、目標生産量はダブルカウントされているのではいかという疑問があります。

 そもそも、県もずく協側の打ち出した目標生産量がかなり外れるというのが問題の背景にあります。モズク養殖業が始まって40年余年が経過しましたが、目標生産量とその実績の乖離はいまだに続いています。

 20~30年前から、目標生産量を達成できない沖縄生産者側に対し、他府県加工業者から、「何のための養殖か!」という声も長年聞かれました。モズク生産者にとって、減産は則所得減を意味しますし、本土加工業者にとっては加工事業そのものが計画的に継続できなくなります。モズク産業全体の発展を大きく阻害する状況を招いています。

 本誌では、養殖モズクに取り組む生産漁協ごとに詳細にこれまでの生産量データを分析し、生産量予測のモデル式を構築します。人工知能の一種の器械学習を導入しますが、これは沖縄県、国研究機関でも実績のない分野です。データ、特徴量、モデリング、そして結果と日本初の試みを本誌では明らかに致します。

人工知能導入しモズク漁師、

加工業者バックアップ

 『ノウスイ食品ジャーナル』では、沖縄の重要なモズク、ソデイカの特集を毎号組み、生産、流通、加工の最先端の情報を提供いたします。
 また、人工知能の各産業への波及を認識し、漁業・水産加工業での適応例を示します。具体的には、⓵過去20年のオキナワモズク生産量、⓶20年間の経営体数推移、⓷20年間の沖縄沿岸海水温推移ーの既知データから、教師データ、テストデータに分類し、人工知能の一種である機械学習を実施します。本誌は今期のオキナワモズク生産量を1万5000トンと予測し(3月上旬予測)、ほぼ的中しました。この予測は機械学習によるものではありませんでしたが、機械学習の前段階とも言える重回帰分析(プラス需要モデルとの交点から導き出す手法は2015年漁業経済学会で口頭発表しました)によるものでした。
 このように、ソデイカ、ゴーヤー、サトウキビ、シークヮーサー、マンゴー、牛・豚・ニワトリなどように沖縄県内には正確な生産予測を必要とする生産物が数多くあります。事前に生産量を予測する事によって、早期に対応策が採れるわけですが、そのことは1次産業の安定化にとって非常に重要なことであります。
 本誌は沖縄の漁民、農民、食品産業関係者にとって真に役立つ情報の発信を肝に銘じ、行動してまいります。

【誌面の一部紹介】

2019年養殖モズク漁低調推移
 厳しい 目標生産量2万トン達成
     浜値はキロ300円に高騰

 沖縄県もずく養殖業振興協議会(会長=上原亀一沖縄県漁連会長)の第17回「もずくの日」イベントは4月21日、うるま市平敷屋漁港で開催された。今年は勝連漁協との共催だが、暖冬の影響で水温低下が進まず、生育不良になる産地が続出している。最大産地の勝連漁協も今のところ不作の状況だが、同漁協は従来、4月以降も水揚げラッシュが続く漁協。4月以降の盛り返しに期待する関係者もいる。後半型の伊平屋漁協、伊是名漁協などの北部エリアの漁協に期待をつなぐ声も聞かれる(6頁速報掲載)。同協議会は2018年8月、総会で今期のオキナワモズク目標生産量を2万トンと決めたが、目標達成は厳しい見通し。水揚げの伸び悩みを反映し、浜値は5月初め現在1kg当たり300円と高騰している。

2018年漁期推計養殖モズク生産額39億円
          推計平均単価195円

 なお、2018年生産量はオキナワモズク(本モズク)20,326トン、糸モズク718トンで合計21,044となり、順調な生産となった。2~3年前は目標に対し74~75%の達成率だったため、本土加工業者は原料在庫ショートの不安に悩まされていた。在庫問題が払拭されたが。今期も再度在庫問題が浮上した格好。在庫問題は常態化している。2018年8月15日に開催された同協議会の総会で発表されたもの。また、本誌推計で全県平均のオキナワモズク価格は1kg当たり195円と高値水準を維持したものとみられる。養殖モズク生産額の推計は39億円にも上る。(続きは最新号で)

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