モズク加工沖水㈱行き詰まる 1981年設立のモズク加工業

5月 27, 2020 モズク, モズクの話

モズク加工沖水㈱行き詰まる 1981年設立のモズク加工業

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 株式会社沖水が倒産した。5月15日夕方、知り合いの社長(他府県在)

から電話が入り、

 「沖水倒産したようだが、そちらでは影響出てないか?」

と知らせてきた。

 沖水は、主に恩納村漁協から、モズク、海ぶどうを仕入れ、それを千葉県

茂原市の千葉工場で加工品を製造していた。関東の複数の大手食品スーパー

へモズク加工品などを納品している。会社設立は1981年。設立から40年目に

途絶えた。設立から一貫して、沖縄のモズク加工業を主軸にしている。

 2011年頃、西澤宣昭社長を東京築地本社にたずねてヒアリングしたことが

ある。養殖オキナワモズクの揺籃期からこの加工事業にかかわった人物であ

る。

 当初、沖縄島の与那原町場天に工場を構え、県内各産地から集荷したモズ

クの塩漬け加工をしていたという。その後、夾雑物混入の問題があり、産地

を何回か変え、「こちらの指摘にこたえてくれる恩納村漁協のモズクに仕入

れを絞り、事業を展開した」と語った。

当時、夾雑物の問題で頭を抱えていた際、「あらゆる漁協の中で、唯一打て

ば響く漁協だった」という。

 最近のモズクの流通の問題について、

「スーパーマーケットのバイヤーから常に価格引き下げを迫られている。うち

のPB(この商品を沖水が委託製造している)よりも隣に陳列している山忠食

品工業のブランドの方が安い。なんのためのPBなのか分からない」

 と言われ、価格引き下げか取引中止をにおわされていると訴えた。

 別の話だが、健康食品・㈱仲善の仲本勝男会長が社長時代に次の

ようなことを語ったことがある。

 「うちは全国大手とは取引をしない。大手と取り引きをすると、

加工ラインの新規設備導入を頻繁に要求される。もし導入したとし

ても、機械の償却が終わていないのに、さらに耐用年数が十分ある

にもかかわらず、大手の意のままに新しい設備の導入を迫られる。

それを拒否すれば即取引中止だ。大手と取り引きすると、中小企業

の経営権など吹っ飛んでしまう」

 また、同じく健康食品の金秀バイオ㈱へモズクフコイダン商品の

販売動向についてヒアリングした際、担当者が取り出した新聞記事

を見て驚いた。その新聞には金秀バイオがモズクフコイダンを販売

している会社の特集記事が掲載されていたが、「最新設備を有した

当社のモズクフコインダン研究室と製造施設」と大々的に写真入り

で宣伝されていた。

 あえてその会社がうそを掲載しているのか、それとも取材した記

者がバカすぎるのかは分からない。(以降つづく)

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