沖水㈱倒産と大手スーパー 取引の一社集中は危険か?経営判断狂わす

6月 1, 2020 モズク, モズクの話

沖水㈱倒産と大手スーパー 取引の一社集中は危険か?経営判断狂わす

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 沖水㈱倒産の話と関連することなのだが、販売先を極端に1社に

集中する事によるデメリットの部分について考察したい。

「何をそんなアホなことぬかす!自社の業績を良くしていくため

にワシらは毎日必死に頑張っている。大手の販売先を確保するこ

とがなぜ悪んだ?」

と疑問に思う向きもいるだろうが、少し聞いてほしい。

 自社の体力以上の大手と取り引きした場合のデメリットの一つ

として、筆者が聞いた話にこんなことがあった。県内鮮魚仲買い・

㈲魚しげの小林繁社長が以前ヒアリングの際、話したことだ。

 「うちは1社に対し総売上の1割を上限にしている。1社に対し

10%以上のシェアになると、その企業から無理難題を言われた際、

冷静な経営判断ができなくなり、その取引先のいうがままになって

しまう。だから、1割以下に抑え、いつでも正確な経営判断を取れ

るようにしたい」

 その時期、魚しげは飛ぶ鳥を落とす勢いで、県内大手スーパーや

百貨店から取引のオーダーが入っているところだった。ある大手スー

パーは、冷凍魚仕入れについて、①取引先企業、②仕入れ価格━まで

指定してきたという。

 取引先分散は、経営学でいうリスクヘッジの考え方であるが、現実

にはかなり難解だ。

 翻って沖水㈱の場合、大手スーパーマーケットに対し、一定程度

以上の取引をしていなかったか?いまとなっては西澤社長へそのこ

とを聞くことはできないが、一定割合以上の売上をしている企業に

対し、

 「そんな小さな利益しか得られないのなら、そのオファーは

お断りする」と毅然と言える立場になかったのではないか?

 関東でもトップランクのその総合食品スーパー(沖水がその企業の

PB商品を納品していた企業)は、周囲は国内大手がひしめいており、

モズク加工品のプライスも競合他社だけでなく、そのスーパー内の店頭

にも大手山忠食品工業など強力なライバルがいる。その厳しさの最たる

競争のなかで生き延びていかねばならいと思う時、産地沖縄側もたたずま

いをただし、愚直になすべきことを行い、モズク経済の現在と将来を見つ

めて行こうと考えている。(おわり)

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