オキナワモズク来期2万トンはやばい!?
来期オキナワモズク目標生産量は2万トンと県もずく養殖業振興協議会(会長・上原亀市県漁連会長)は8月9日開かれた2019年定期総会で決定した。
この箱ひげ図をみていただきたい。
2009~2019年までの過去11年間のオキナワモズク生産量の箱ひげ図がこの図である。
この図によると、県合計の最大値は、2万トンちょっと、
最小値は1万2000トンくらい。
来期目標生産量2万トンと最大値が重なっている。
中央値は1万4000トンくらい。
赤線が来期の目標生産量2万トンだ。
11年間に滅多に達成できなかった最大値2万トンを来期、県もずく協は達成ると宣言している。この図から、
「この目標生産量ではまずい」
と考える人間はいなかったのだろうか?
沖縄県で養殖モズクが導入され40年余が経過した。目標生産量と実績の乖離は当初から指摘されていた事だが、乖離がこうも続くと、モズク取引先の他府県業者からは沖縄側への不信感が色濃くなっている。もずく協の中には県、モズク生産漁協が所属する市町村も加盟している。「沖縄県は養殖物の生産も十分にできない低レベルか?」という厳しい声も聞こえてくる。
なかには、「モズク事業から撤退する」という声まで出だしている。県もずく協は、現組織体制を見直し、早急にPDCAを構築し、改善へ向け動き出す仕組みを構築しなければならないだろう。