供給不安定で主力業務からはずす可能性も    西光エンジニアリング、沖友

11月 6, 2019 モズク, モズクの話

供給不安定で主力業務からはずす可能性も    西光エンジニアリング、沖友

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ブラジルでの乾燥機の商談の模様を語った岡村邦康沖友㈱社長

 ことしの夏、モズク商品の販売が昨年同期と比べ減少している状況に対して、複数の業界関係者に対し様子を聞いたところ、㈱沖友(静岡県藤枝市)の岡村邦康社長から、不安定な原料供給を指摘する声が届いた。同社の事業計画上、

 「 向こう3年間に成長が見込めなければ主力業務からはずす」

 という冷徹な判断をしている。同社は、姉妹企業・西光エンジニアリング㈱(藤枝市、社長は岡村氏)と連携した業務を展開している。西光エンジニアリングはモズク、茶などの産業機械メーカー。モズクについては、洗浄機、選別機、脱水機などモズク加工場内に導入されている多様な機械を製造しいる。宮古島、本部、今帰仁村の各漁協のモズク加工場に導入されている機械は同社製だ。同社の技術力は、伊藤園、アサヒ飲料、UCC、トヨタ関連企業と取引するレベルで、まさに世界水準。同社社長の判断は、沖縄のモズク業界にとって、産業発展のエンジンである”イノベーション力”を喪失することを意味するだが、地元には危機意識は薄い。沖友は、加工場で製造したモズク製品などの販売が主な業務だ。両社とも設立当初から、モズク、そして沖縄の農産物、加工品の他府県での販売に多大の貢献をしてきた。

 今回、西光エンジニアリングは、ブラジル現地で、乾燥機供給と技術導入の商談を進めてきた。2030年までの同社の供給能力を詰める話し合いだった。それは同時に沖友の事業計画も策定しなければならいことを意味していた。10年先を見通しての計画だが、モズク関連業務について、「 成長が見込めなければ主な業務からはずす」と語る岡村社長からの便りを本人の同意を得て、下記に紹介する。

 以下は岡村社長から。

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昨日、ブラジルから戻り、時差ボケのピークです。

18日に出発して7日間、先方での会議は1日半、私の経費は旅費を含めて約100万円でした。

ブラジルのサンパウロまで約26時間、更に国内線を2回乗り継いで約6時間、日本を出て約32時間、

ブラジルの赤道近くの企業に呼ばれました。

2030年計画と呼ばれていたこの会社の事業計画の決定に、当社の乾燥機と技術が必要だったからです。

乾燥機のイニシャル及びランニングコスト、2030年までの生産能力(当社乾燥機の供給体制)、その為に100万円をかけても私の現場確認が必要と判断したのでしょう。

これは、この企業の主な業務にしたかったから、必要なところには資金を投入しています。

㈱沖友にとってはモズクが主な業務でした。

㈱沖友の事業計画は3年で作りますが、この間に成長が見込めなければ主な業務から外します。

まして安定価格での安定供給が不安定なモズクは、供給が滞るたび毎に業者は主要業務から外していると思います。

現在、モズクを主要業務に据え、心中を覚悟してモズクと取組む企業は少ないと思われますが?

多くの企業では、モズク商品は原料供給が滞っても構わない程度の商品、

言い換えると、売るための経費はかけずに利益のみを確保するスタンスでは?

従って、多くの業者は消費者に売る努力を怠っていると思います。

資金は、原料供給が安定し、伸びる可能性が有る商品につぎ込まれます。

フコイダンを話題にし、一過性狙いしかできなくなっていると思います。

ちなみに、㈱沖友は2006年には、主業務をモズクからドライフルーツの委託加工と販売に切り替え、

最近ではセルロースナノファイバーの濃縮を加えています。

しかし、モズクは私にとっては沖縄県との絆です。

「生モズク」は大切に扱って、売るための努力も怠りません。

しかし、モズクの供給が途絶えても、㈱沖友は成長できるような事業計画で走っています。

私は、このように捉えております。

「生モズク」に特化していますので、ピンボケかもしれませんが。よろしくお願いいたします。

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 ※㈱沖友: http://web.thn.jp/okiyu/

 ※西光エンジニアリング㈱http://www.seikoeng.jp/

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