3漁協はなぜ生産が伸びたか?

11月 25, 2019 モズク, モズクの話

3漁協はなぜ生産が伸びたか?

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 2019年、オキナワモズク生産量は目標に対し25%減少し、低調な生産となった。しかし、恩納村、宜野座、久米島の3漁協は目標を上回る実績を挙げた。海水温上昇で種苗の養殖網への生育がうまくいかず、養殖初期に失敗するケースが続出したが、3漁協は他の多くの漁協に比して好調な結果。なぜか?

 3漁協ともモズク生産部会が強固で、環境情報の伝達がスムースにいったのではないか、と筆者は推測している。

 以前、このサイトでも紹介した通りスーパーモズク漁師・渡名喜盛二氏(久米島漁協前組合長)は、苗床、本張りに際し、適水温に合わせ、「時期をずらす」、と語っている。同氏は漁場へ出ると、毎回水温をチェックし、記録する。3年間の過去のデータと今期の水温データを照合し、今期の水温が高い場合は苗床、あるいは本張り時期を過去の適水温時に合わせるように作業を調整する。

 ”科学するモズク漁師”と言われるゆえんである。実は、ブリの里で有名な鹿児島県東町漁協のブリ養殖漁業者は、すでにデータ収集を行っていた。漁業につくと、水温を計り、それをケイタイで漁協へ送信する。漁協はデータセンターとなり、集計し、そのデータを今期の生産予測にも活用するようだ。

 恩納村、宜野座村、久米島の3漁協は、東町漁協ほどシステム化されているわけではないが、漁業環境情報が生産部会で共有化されているものと思われる。

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