漁協経営のキモはモズク取引

12月 2, 2019 モズク, モズクの話

漁協経営のキモはモズク取引

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漁協経営を支えるモズク

 沖縄県内の沿海35漁協の経営状態をまとめた『沖縄県下漁業協同組合の現況』(沖縄県漁協組織強化推進協議会)をみると、ある興味深い現象が浮かび上がる。

 それは、事業利益ベースで黒字化している漁協は、恩納村、知念、久米島の3漁協しかなく、いずれもモズク加工場を持ち、漁協事業として採り入れ、かつ、すべて系統取引しているということが分かる。

 つまり、本業で黒字化している漁協は、モズクに力を入れている。どんなにモズク養殖が盛んな漁協でも、一次加工を浜業者へ取られていたのでは、漁協経営に良い影響を与えない。それを系統経由で取り扱うと事業利益段階で黒字化する。

 沖縄県の場合、毎年、米軍の演習による補償金(事業外収入)やそのほかにも10年に1度くらいのペースで埋め立てがあり、その埋め立て補償金が最終赤字を補填するという”ウルトラC”が存在する。そのことが漁協経営を真摯に取り組む姿勢から著しく遠ざける結果を招き、経営体質の悪化の主要な原因を招いている。

 3漁協はなぜ系統出荷に力を入れたのか?恩納村、知念、久米島漁協ともリーダーたちの果てしない苦難の道があった。そのことを追って行きたい。そして、『漁業協同組合の現況』10年分のデータから、詳しい分析を試み、数値解析からリーダーたちの信念を支えたものを見つけたいと思う。そこには養殖モズク漁師のドラマがあるだろう。

 

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