知念漁協の事業利益マイナスは経済事業未収金大きすぎが原因か

ふたつ前の記事で、優良漁協知念漁協の事業利益赤字転落は、モズク不作が原因だと指摘したが、やはり気になり、『漁業協同組合の現況』をひもといた。たしかに2016年は平年と比べモズク水揚が減少している。
2012~2016年のモズク水揚量は、
3,272トン、 3,146トン、 4,690トン、 2,747トン、 2,702トン、
となり、2015、2016年の落ち込みが大きいことが分かる
一方、2012~2016年の加工事業総利益は、
129,441円 | 84,494円、 | 57,826円、 | 63,660円、 | 73,780円、 |
で、2014、15年は、事業利益赤字となった2016年よりも低い。加工事業総利益が低いにも関わらず、なぜ事業利益は黒字化していたのか?
なぜ、2016年は事業利益赤字化したのか?
それは、画像が示す通り経済事業未収金の額にある。
2012~2016年の経済未収金をみると、
1億3889万8千円、1億9638万2千円、3億3328万7千円と年々拡大している。これは、現在県内漁協では最大規模の額である。
さらに、2016年損益計算書で確認すると、購買事業総利益マイナス1838万9千円、製氷事業マイナス430万5千円だ。
数少ない事業利益黒字漁協だけに、漁業者の水揚アップを図りつつ、経済事業未収金の回収に努力してほしい。