モズク生産トップの勝連漁協が事業利益赤字なわけは?

勝連 | 5015 | 6,501 | 7,849 | 5,999 | 7,076 |
上の表は2012~2016年の勝連漁協の損益計算書だ。事業利益はいずれも赤字。2014年の事業利益はわずか6万5000円である。
事業管理費は年々増大しているが、事業総利益(表には記載なし)の伸びは横ばいで、そのままだと、事業利益は赤字化するのは自明である。損益計算書から、事業利益赤字の原因が簡単に特定される。
下の表は、同時期のオキナワモズク生産量(単位:トン)だが、生産量が最も大きかった2014年7849トンの年、事業利益マイナスは最も小さかった。それと符合するように、同年、加工事業総利益は36276千円で、最高利益だ。
勝連漁協は、水揚げされたモズクが浜に流出している割合が大きく、その点が漁協経営に直結している。モズクの取扱シェアを増大させることが事業利益黒字化に結びつくことが分かる。