【速報】宮古島漁協、早摘みモズク水揚げ始まる—漁場環境は例年並みで、今期作況は未知数

宮古島漁協では年明け後、先週からオキナワモズクの水揚げが始まったが、藻体が柔らかい早摘みモズクの状態。本格水揚げまではいくぶん時間を要しそうだ。
同漁協のオキナワモズクの水揚げは1~5月まで続く。例年だと本格水揚げは3~5月ごろ。その間にイトモズクの水揚げも並行して行われる。
漁協のモズク担当者は1月15日、「目標生産量達成するかどうかはすべて天候による」と話す。今期の海水温などの自然環境は「例年と変わりない」らしい。ここ5年ほど同漁協の生産の落ち込みが続き、「モズク産地漁協の実力を十分に発揮していないのではないか?」という疑問には、
「海域環境によるものと、もう一つの原因はモズク加工場の受けれ側の人的問題だ」
と説明した。
宮古島市エリアや近年、アパートなどの建設ラッシュが続き、労働力が建設業へ移動したのも原因となっているかもしれない。建設ラッシュは、アパートなどの供給不足と連動し、建設コストアップ、不動産価格の高騰を招いているようだ。
また、沖縄県の宮古島漁協担当者によると、「宮古島漁協は狩俣地区のように非常に浅い海での養殖モズク生産をしているところがほとんどだ。そのため、海水温が高くなるケースが多く、このことが不作の原因となっているのではないか」と話している。