宮古島漁協、加工場人手不足でモズク水揚げに影響か?—公共事業など増加し従事者流出、不動産価格も高騰

1月 17, 2020 モズク, モズクの話

宮古島漁協、加工場人手不足でモズク水揚げに影響か?—公共事業など増加し従事者流出、不動産価格も高騰

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 上の図はオキナワモズク生産漁協の2013~2018年の生産量の推移である。宮古島漁協は2013年県内4位だったが、16年には13位まで急落し、その後あまりパットとせず、18年6位となっている。モズク加工場を更新した23年ほど前は、漁場拡大の可能性のある有望漁協として期待されていた漁協で、生産量も順調に伸ばしていた。

 しかし、この8年くらいは生産量にブレーキが掛かり、想像するほどの伸びは実現されていない。その理由として、

 ①、海水温の温暖化と浅い海という漁場特性、

 ②、宮古島漁協モズク加工場労働者の建設業への流出、

が指摘されていた。

 ②について宮古島漁協モズク担当者は、

「漁業の人的問題。加工場の労働者不足」

だと説明したが(※1月15日のこのサイトの記事で漁協担当者が説明)、ここ数年、宮古島は”公共事業特需”があり、昨年末発表された「2016年度市町村民所得」によると、前年度比9・9%増と大幅に伸びている。県内市町村の中でも宮古島市の伸び率は高い。

 背景には大型公共工事、ホテル・アパートなどの建設ラッシュが続いたことが挙げられる。それに伴い、モズク加工場作業員の建設関係への流出や、それと連動しての作業員の給与所得のアップがあるという。

 16年度は市未来創造センター(工事費約54億円)、JTAドーム(同43億円)など大型の公共工事が着工し、民間でもホテルやアパートなどの建設も相次ぎ、不動産価格も高騰している。

 15年に伊良部大橋が開通、その後急増した観光客に対応するためホテル建設が続いた。ホテル従業員や建設作業員の宿泊施設の建築も並行するなど需要は高かった。

 このような建設ラッシュはまだ続きそうで、宮古島漁協モズク加工場から流出した労働者が戻ってくるかは不透明だ。

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